天才投資家として知られ「イングランド銀行を潰した男」という異名を持つジョージ・ソロス。2023年6月には資産価値250億ドルと言われるソロス・ファンド・マネジメントを息子に譲渡し、大きな話題になりました。世界三大投資家 ウォーレンバフェットなどの資産を紹介している本サイトですが、今回この記事ではジョージ・ソロスの資産について解説していきます。
ジョージ・ソロスの資産は？
ジョージ・ソロスの総資産は2024年12月時点で約72億ドルと言われています。これは日本円にすると約1兆500億円です。ここではジョージ・ソロスが所持している資産について紹介していきます。
株式
ジョージ・ソロスは保有している株式だけでも46億7000万ドルがあると言われています。日本円に換算すると約690億円です。
保有している株式銘柄はETFで代表的なブランドと言われている「SPDR S&P 500 ETF」やGPUやAI関連の半導体で有名な「NVIDIA Corporation」などを保有しています。
仮想通貨
ジョージ・ソロスが率いる私設投資会社「ソロス・ファンド・マネジメント」は、2021年7月に仮想通貨のビットコイン取引したことを発表。取引した保有数などは公開していませんが、2021年7月時点でのビットコイン価格は約360万円です。2025年現在の価格は約1600万円まで上がっていることから相当な資産を保有していると思われます。
豪邸
ジョージ・ソロスはアメリカのニューヨーク州マンハッタンの北に位置するベッドフォードに在住しています。マンハッタンに楽に移動できる距離にあり、富豪や有名人が多くいる高級住宅街です。
この邸宅の広さや価値についての情報は見つからないため不明ですが、写真を見る限り価値のある邸宅というのがわかります。
ジョージ・ソロスの現在
まだ世間にヘッジファンドという言葉が確立していなかった1969年、ジョージ・ソロスはクォンタム・ファンドを立ち上げて投資家として活動を始めます。長年投資家として活動していたジョージ・ソロスは、2011年1月26日にファンドでの投資活動から引退したことを表明。2025年9月現在の年齢は95歳で、政治運動家や政治経済の評論家としても活動しています。
ここでは、ここ数年でジョージ・ソロスが行っている活動などについて紹介します。
事業団体を息子に譲渡
2023年6月、ジョージ・ソロスは自身が運営する金融・慈善活動団体「ソロス・ファンド・マネジメント」を息子のアレックス氏に譲渡したことを明らかにしました。1970年に設立したソロス・ファンド・マネジメントは、現在まで上場株式や債券、外国為替など様々な投資をグローバルに展開しています。この団体の資産規模は250億ドルと言われており、日本円に換算すると約3兆4700億円です。
トランプ大統領とは政敵
ジョージ・ソロスは現アメリカ大統領のドナルド・トランプと政敵と言われています。2024年に行われた大統領選では民主党のカラマ・ハリスを支持すると表明。トランプ大統領と対立する形です。
2025年8月27日には、トランプ大統領がSNSにてジョージ・ソロスとその息子が「全米で暴力的な抗議活動を支援している」と主張。「組織犯罪法違反で追訴されるべき」と訴えています。
これに対し、ジョージ・ソロスの息子が運営する財団は「非暴力的な抗議活動」への支援を表明しており「暴力的な抗議活動はしていない」と反論しています。
過去にはトランプ支持者からの爆弾騒動も
2018年10月22日、ジョージ・ソロスの自宅にデビー・ワッサーマン・シュルツの名前を騙った爆発物が送られ、騒動となりました。当時、ジョージ・ソロスは留守で使用人が郵便物を開けたところ爆発物を発見。雑木林へと運ばれ、警察の爆発物処理班によって対処された。
この爆発物は、ヒラリー・クリントンやバラク・オバマなど、民主党に関わる人間に同様に送付されており、FBIは指紋から犯人を逮捕。犯人はフロリダ州在住の熱烈なトランプ支持者だったことが明かされました。
民主党系団体への寄付
2025年6月、ジョージ・ソロスは民主党系の政治資金団体へ寄付しています。その金額は100万ドル。日本円で約1億4000万円です。
支援を受けた民主党系の政治資金団体は、共和党が優勢なテキサス州で民主党の勢力を高めるために、選挙支援活動を開始。2026年の中間選挙に向けて多くのボランティアを組織し、テキサス州を共和党と民主党で争う激戦州にすることを目指しています。
ジョージ・ソロスがイングランド銀行を潰した男というのは本当？
ジョージ・ソロスがイングランド銀行を潰したというのは本当です。
1992年、当時割高と言われていたイギリスポンドに目を付けたジョージ・ソロスは、100億ドルに上る大掛かりなポンド売りを仕掛けます。これによりポンドは急落。イギリスの中央銀行であるイングランド銀行は、対策として利上げや買い支えなどを行うが、ポンドの下落は止まらず。
最終的にイギリスはERM（欧州為替相場メカニズム）を脱退し、変動相場制への移行に追い込まれたことからジョージ・ソロスは「イングランド銀行を潰した男」として世界中に知れ渡ります。
ジョージ・ソロスの妻は誰？
ジョージ・ソロスは現在まで3回の結婚歴があると言われています。それぞれ紹介します。
Annaliese Witschak（アナリーゼ・ウィチャック）
ジョージ・ソロスと最初に結婚したのはアナリーゼ・ウィチャックというアメリカ人女性です。1960年に結婚した2人は3人の子供に恵まれています。23年間の夫婦関係を続けた後、2人は1983年に離婚しました。
スーザン・ウェーバー
ジョージ・ソロスの2人目の結婚相手は、アメリカの歴史家として活躍しているスーザン・ウェーバーです。
ジョージ・ソロスは前妻と別れた直後の1983年にスーザン・ウェーバーと結婚。2人の子供に恵まれましたが、2005年に離婚しています。
タミコ・ボルトン
ジョージ・ソロスの3人目の結婚相手は日系人で教育コンサルタントのタミコ・ボルトンです。2013年に結婚し、現在も夫婦関係は続いています。
結婚当時のジョージ・ソロスの年齢は83歳。タミコ・ボルトンの年齢が42歳と41歳差の結婚に大きな話題となりました。
まとめ
今回は「イングランド銀行を潰した男」として有名な投資家ジョージ・ソロスについて解説しました。世界的有名な3大投資家の1人と言われているジョージ・ソロス。息子と共に民主党政権への支援などを積極的に行っていることから、度々トランプ大統領との衝突が発生しています。
何かとお騒がせなジョージ・ソロスですが、現在の年齢は95歳。ジョージ・ソロスが亡くなった後は、息子のアレックスが志を受け継いでいくことでしょう。
