アメリカの投資家として有名なウォーレンバフェット。名前だけでも知っている人も多いのではないでしょうか。ウォーレンバフェットは、世界三大投資家の1人として巨額な資産を持っていることでも有名です。今回この記事では、ウォーレンバフェットの資産について解説していきます。
ウォーレンバフェットの資産額はいくら?
ウォーレンバフェットの総資産額は1585億ドルと言われており、日本円にすると23兆円以上になります。基本的にお金を使用せず、資産の大半は自身がCEOを務めるバークシャー・ハサウェイの株式を通じて形成されています。基本的にはバークシャー・ハサウェイから年間10万ドルを受け取り生活していると言われています。
定期的に団体へ寄付している
ウォーレンバフェットは、定期的に団体へ寄付していることで有名です。2006年6月には当時の資産85%に当たる約374億ドルを慈善団体である5つのフィランソロピーに寄付することを発表。寄付はバークシャー・ハサウェイのB株の形で5%ずつ毎年支払われました。
寄付のうち約310億ドル(当時のB株1000万株)は、バークシャー・ハサウェイと親交の深いビル&メリンダ・ゲイツ財団に寄付されています。ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、ビル・ゲイツが関わっている団体です。
ウォーレンバフェットの自宅について調査
ウォーレンバフェットの自宅について紹介します。
自宅はネブラスカ州オマハの一軒家
ウォーレンバフェットは今から67年前に購入したアメリカネブラスカ州にあるオマハの一軒家です。
当時この自宅を購入した金額は31500ドルと言われており、日本円で約330万円。破格な値段で購入したこの自宅の価値はその後上昇し、現在140万ドル(日本円で2億200万円)と言われています。
自宅の購入にためらっていた
物欲の無いウォーレンバフェットは、自宅の購入に何年もためらっていたと言われています。家以外に投資することでより高いリターンを得られると確信していたそうです。最終的に購入した際も自宅のことを「バフェットの愚行」とまで発言していました。
現在は「私の投資で3番目に良かったのは家を購入したこと」と話しており、この自宅で長年家族と過ごした思い出によって、最高の投資の1つになったそうです。
ウォーレンバフェットとは
ウォーレンバフェットとは、アメリカの投資家であり実業家や資産家としても活動している人物です。ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズとともに世界三大投資家として知られています。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主で会長兼CEOです。
卓越した投資手法から「オマハの賢人」として称されており、2008年の世界長者番付では1位を獲得。プロテスタントの家庭に育ち、現在は不可知論者だとインタビューで話しています。
物欲が無いことで有名
ウォーレンバフェットは物欲が無いことで有名です。お金持ちになった多くの人は豪邸やプライベートジェット機などを購入しますが、ウォーレンバフェットは違います。購入が報じられているのは70年以上前に購入した自宅と自家用車(キャデラックXTS)ぐらいです。
基本的に「ものを購入するよりもそのお金で投資する方が儲けが大きくなる」と考えているためお金を使わないと言われています。
偏食家としても有名
ウォーレンバフェットは偏食家としても有名です。「週に3回はマクドナルドのチキンナゲットで昼食を取る」「特定のハンバーガーとコカ・コーラしか口にしない」などと報じられています。
過去にソニーのトップを務めていた盛田昭夫がニューヨークの自宅にウォーレンバフェットを招待した際は、提供した日本食に1つも手を付けなかったと言われています。
あまりの偏食ぶりに医師からは「常人ならとっくに死んでいる」とまで言われたそうです。
ウォーレンバフェットの投資手法
ウォーレンバフェットの投資手法を紹介します。
基本は長期投資
ウォーレンバフェットの投資手法は長期的投資を基本的なスタイルとしています。「50年後も持ちたい株を買う」「10年以内に売る株は購入しない」というのを信念に長い期間をかけて成長していく銘柄を保有しています。
既存業界を好む
投資する銘柄は新規業界よりも既存の業界を好んでいます。過去にはIT系の銘柄を不安視し、投資していなかったが現在はIT系への偏見を反省しアップル株やAmazon株を購入しています。
グレアムの理論を基にしている
ウォーレンバフェットの投資手法はベンジャミン・グレアムの理論をベースにしています。株式が企業の一部であることを意識し、市場に惑わされずに安全余裕率を忘れないことを重要な要素としています。
ベンジャミン・グレアムは、「バリュー株の父」と言われている人物です。コロンビア大学のビジネススクールで教壇に立ち、ウォーレンバフェットに投資手法を教えています。グレアムには多くの教え子がいましたが、唯一A+を与えた生徒がウォーレンバフェットだったと言われています。
投資する条件
ウォーレンバフェットが投資する条件として決めているのは「事業内容がわかりやすいこと」「長期的に業績が良くなることが予想できること」「経営者に能力があること」「魅力的な価格であること」です。この条件をもとに投資銘柄を決めており、結果として多くの資産を稼いでいます。
ウォーレンバフェットの名言を紹介
ウォーレンバフェットは数々の名言を残していますが、ここではそのうち5つを紹介します。
- リスクとは、自分が何をやっているかよくわからないときに起こるものだ
- 株式投資の極意とは、いい銘柄を見つけて、いいタイミングで買い、いい会社である限りそれを持ち続けること。これに尽きる
- ビジネスの世界で最も危険な言葉は「他の誰もがやっている」だ
- 裏情報ではなく公開情報を深く読みなさい
- 普通の会社の株を「魅力的な価格」で買うより、魅力的な会社の株を「普通の価格」で買うほうが良い
まとめ
今回は、世界三大投資家の1人ウォーレンバフェットの資産や自宅などについて解説しました。長期的投資で多くの資産を形成しているウォーレンバフェット。総資産額は1585億ドルと日本円で23兆円以上と言われています。現在94歳となるウォーレンバフェットが今後どのような活動をするのか注目です。